目的
miniSDカード 256MB のデータを復旧されないようにCipherコマンドにより消去する
Cipherコマンドについて
Windows10標準コマンドであるCipherコマンドは、暗号化ファイルシステム (EFS) を使用して暗号化されたデータを管理するためのコマンドになります。
“/W” オプションは利用可能な未使用のディスク領域からデータを削除します。削除方式はオール0 / オール1 / ランダムの順でデータを計3回上書きする方式となります。複数回上書きする目的は残留磁気などの影響をなくすためです。
今回は、Cipherコマンドのこのオプションを利用することによりSDカード空き領域のデータを削除します。
Microsoft サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/298009/cipher-exe-security-tool-for-the-encrypting-file-system
EFSとは
Windowsの標準ファイルシステムの一つであるNTFSが持つファイル暗号化機能。
SDカード注意点
- CipherコマンドはNTFSが持つファイル暗号化機能を利用するので、消去(コマンド)実行時SDカードのファイルシステムがNTFSである必要がある。
- “/W” オプションによりSDカード空き領域のデータを削除する為、NTFSの状態でファイルやフォルダを削除しておく必要がある。
上記により今回は初めにNTFSフォーマットを行い、コマンド実行後元のファイルシステムに戻します。
消去手順
①SDカード元データ消去
SDカードをパソコンに差し込みSDカード内元データを全て削除します
②テストツールで動作検証
そしてテストツール(H2testw)を実行。テストツールデータで全て埋まる為、テストを行いつつ別データで元データの上書きができます。
H2testw:ストレージ全体にランダムなデータを書き込み、書き込んだデータが正しく読み込めるかどうかを検証するテストツール
③SDカードをフォーマット
NTFSでクイックフォーマットを行う
④Cipherコマンド実行
画面左下の検索バーで”cmd”と入力するとコマンドプロンプトが出てくるので、管理者でコマンドプロンプトを起動
今回SDドライブが”d”なので、”cipher /w:d:”を実行
(時間目安:256MB→5分程、1GB:9分程、2GB:18分程、4GB:23分程、16GB:56分程、1TB(HDD):12時間程、1.5TB(HDD):15時間程)
余談:”cipher /?”を実行するとオプション内容一覧が現れる
⑤SDカードをフォーマット
元のファイルシステムにて再(クイック)フォーマットを行う
⑥復元ツールRecuvaを実行
ファイル等の復元ができないことを確認(一つでは不十分かも知れません)
参考資料
感想
一応消去が完了した。
しかし実感がわかない。
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