初期型PS3(CECHH00)RSX殻割~ダイのグリス塗り直し~

プレステ

目的と結果

●目的:PlayStation3 CECHH00のRSXのヒートスプレッダを外し、RSXダイのシリコングリスを塗り直す事で経年劣化した熱伝導率を回復させ放熱不足を緩和しYLOD故障を復旧させる

●結果:YLOD故障は復旧しなかった

経緯

ハードオフで格安PS3(YLOD)を購入。前回Cell・RSXのヒートスプレッダのグリスを塗り直したがYLOD故障は復旧しなかった。

https://weblog.yasuragiman.com/playstation3-cechh00greaseup/ ‎

次どうするかだがやはり放熱を促すのが路線だろうと考えた。

本機CECHH00はCellのプロセスルールが 65nmに改善されたが、RSXは90nmのまま。次の年RSXは65nmに変更された。この事からRSXの放熱を促す作業を行うのが妥当だという事で今回はRSXを殻割しダイのグリスを塗り直す事にした。
(RSXの殻割に限定したもう一つの理由はCellの殻割の難易度が非常に高いという事にある)

●PlayStation3 CECHH00(初期型2年目モデル)

機 種 発売 定格
電力
Game
電力
重量 Cell RSX 大まかな変更点


CECHA00
CECHB00
2006 380W 197W 5kg 90nm 90nm PS2が出来る
CECHH00
CECHL00
2007
2008
280W 158W
130W
4.4kg 65nm 90nm
65nm
PS2削除、Cellが65nmに変更
RSXが65nmに変更

 

 

前回の起動確認

前回グリスを塗り直した後、起動確認を行ったが10秒程で黄からの赤点滅(YLOD)。

 

殻割作業

分解作業は前回同様なので省略。

 

①Cell・RSXの既設グリスを拭き取り養生する

②RSXには元から1mm強x2cmの隙間が4か所ある。どこに差し込んでも故障しない保障はないのですが 1か所だけ内部の素子を痛め難い箇所がある。それが画像内で工具を差し込んでいる箇所になる。 そこに差し込んでテコの原理により殻割する。(隙間が狭すぎて故障ありきの作業になる)

ドライバー等の手持ち工具で殻割に挑戦しましたがどれも失敗し結局分解用のヘラを購入した

力加減が分からないので込める力を徐々に上げていって突然外れた感じだ

③ダイとヒートスプレッダの既設グリスを綺麗に拭き取り、新しいグリスを塗布する

 

起動確認

仮組みをして起動確認したが”赤点滅”で失敗。YLODは復旧しなかった。

 

動画

コメント

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