目的
高性能充電器により古いニッケル水素電池をリフレッシュ充放電してメモリー効果を解除し、最大容量を復活させる
経緯
2014年9月にAmazonのニッケル水素電池単三8本と充電器(FC346-JP)を購入。不定期に利用してきた。使用頻度は低い。この間充電器で充電できなくなった電池を少しずつ処分していき現在は4本。この4本もあまり充電していない感じになってきた。
最近YouTubeでリチウムイオン電池18650のリフレッシュ充放電で電池容量復活動画を見た。ニッケル水素電池でも試したくなったのでXTAR DRAGON VP4L Plusを購入しリフレッシュ充放電する事にした。
準備品
●XTAR DRAGON VP4L Plus
●Amazonニッケル水素電池4本
2014年9月に購入。8年半経過。1900mA1000回充電可能品
容量テスト(1A充放電)
テスト中
結果(ch1とch4)
結果(ch2とch3)
| ch1 | ch2 | ch3 | ch4 | |
|---|---|---|---|---|
| 識別番号 | 2 | 4 | 1 | 3 |
| 充放電容量 | 1534mA | 685mA | 1656mA | 1034mA |
| 最大容量 (1900mA比) |
81% | 36% | 87% | 54% |
| ※識別番号は容量の高い順番 | ||||
ch１とch3の電池はまだ使えそうだがch2とch4はもう廃棄してもいい様な感じだ。
1Aでリフレッシュ充放電
1Aと0.5Aを選択できるが0.5Aは1Aの倍の時間がかかるので1Aで行う事にした。
●リフレッシュ充電とは
メモリー効果を解除し、容量を復活させる
●メモリー効果とは
繰り返し継ぎ足し充電する事で起きる、放電中一時的に電圧が低下する現象
結果(電圧)
結果(内部抵抗)
| ch1 | ch2 | ch3 | ch4 | |
|---|---|---|---|---|
| 識別番号 (容量大きい順) |
2 | 4 | 1 | 3 |
| 放電容量 | 1654mA | 726mA | 1655mA | 1070mA |
| 充電容量 | 1500mA | 672mA | 1511mA | 926mA |
| 最大充電容量 (1900mA比) |
79% | 35% | 80% | 49% |
| 容量テスト との効果 |
2%減で 効果なし |
1%減で 効果なし |
7%減で 効果なし |
5%減で 効果なし |
| ※識別番号は容量の高い順で割り振っている ※効果の判定については容量テストとの比較 |
||||
| 電圧 | 1.46V | 1.47V | 1.45V | 1.50V |
| 内部抵抗 | 133mΩ | 測定不能 | 測定不能 | 31mΩ |
| ※充電完了時の内部抵抗は測れない仕様になっているので参考とする | ||||
0.5Aでリフレッシュ充放電
減ったので納得が行かず0.5Aも実行
| ch1 | ch2 | ch3 | ch4 | |
|---|---|---|---|---|
| 識別番号 (容量大きい順) |
1 | 2 | 3 | 4 |
| 放電容量 | 1636mA | 1597mA | 1339mA | 1081mA |
| 充電容量 | 1477mA | 1427mA | 1144mA | 932mA |
| 最大充電容量 (1900mA比) |
78% | 75% | 60% | 49% |
| 効果 | 9%減で 効果なし |
6%減で 効果なし |
6%増で 効果あり |
13%増で 効果あり |
| ※識別番号は容量の高い順で割り振っている ※効果の判定については容量テストとの比較 |
||||
結論
リフレッシュ充放電は基本的にはあまり効果は期待できない。
しかし、著しく劣化していたり、繰り返し継ぎ足し充電を行っている個体の場合に限り、効果がある様だ。
今回の容量低下の原因が経年による劣化の方が大きかった為リフレッシュによる効果が基本的になかった 。
しかし、処分した4本の電池は使用していた充電器が機能しなかっただけでまだ使えたんだなという事が分かった。
コメント