経緯
これまではMacbookはMacbookシステムレポートを、iPad・iPhoneは解析データログを参考にバッテリー管理を行なってきた。ところがiOS16よりログが用意されなくなったようでバッテリー管理ができなくなった。そこでMac用アプリ「coconutButtery」でバッテリー管理を行う事にし、利用方法において備忘録を残す事にした。
目的
coconutButteryによるバッテリー状態確認方法を理解し、iPad第6世代を例に確認・評価してみる
準備
①アプリ「coconutButtery」をMacにインストールする
②iPad・iPhoneを接続する
③アプリを起動すると瞬時にレポートが出る
レポートの見方
今回はMacbookにiPad第6世代を接続した例を元に黄枠について説明していく。
(iPad第6世代は2021年6月に整備済製品をAppleより購入した品)
●デバイス情報
This Mac;このMacbookの事
iOS Device;接続したデバイス
Manufacture date;製造年月日
Space used;ストレージ使用率(使用ストレージ/搭載ストレージ)
●バッテリー情報
Current charge;現在の容量
Full Charge Capacity;現在の最大容量
100%;充電率(現在の容量/現在の最大容量)
Design capacity;Appleバッテリー設計容量
91.1%;最大容量率(現在の最大容量/Appleバッテリー設計容量)
Manufacture date;製造年月日
Cycle Count;充電カウント(設計容量分充電すると1カウント)
Temperature;温度
Discharging with;放電電力量
Last updated;上記情報を決定した日時(2023年1月)
※1自分で大容量バッテリーに交換した場合「Full Charge Capacity」が「Design capacity」を越える為、実際は最大容量が減っても計算上100%が長らく続く
※2自分で大容量バッテリーに交換した場合、充電回数は設計容量に依存するので1回のフル充電で1回分+増量容量がカウントされる。よってその場合500回が交換の目処ではなく2割増量バッテリーであれば600回が目処となる
※3自分でバッテリーを交換してもバッテリーの製造年月日は変化しない。(確認はしていないがAppleにてバッテリー交換した場合は更新されると考えられる)
iPad第6世代のバッテリー重要情報抜粋
バッテリー使用期間;1年9ヶ月(2021/4〜2023/1)
充電カウント;103回
最大容量率;91.1%(iPhoneでは最大容量91%と表示される)
iPad第6世代バッテリー評価
1、最大容量率も相応の率なので問題なし
2、バッテリー使用期間は2年未満で長期とは言えないのでに問題なし
3、充電カウントは500回が目処なので問題なし
よって、バッテリーのヘタリは現在なく良好と評価できる。
大容量バッテリー交換時の注意点
最大容量率が詐欺る
Appleバッテリー以外のバッテリーに交換した場合、最大容量率は「現在の容量/装着バッテリー設計容量」ではなく「現在の容量/Appleバッテリー設計容量」となる為、大容量バッテリーを装着した場合、結果的に最大容量率詐欺になってしまう。
「大容量バッテリーの最大容量がAppleバッテリー設計容量を下回るまで最大容量率100%が長く続く事になる」
Appleバッテリー以外の装着が想定されていない為だ。
充電カウントに齟齬が生じる
充電カウントはAppleバッテリー設計容量に依存するので、大容量バッテリーを0%から100%充電した場合、1カウント以外に増量分もカウントされてしまう。
例えば1.2倍の大容量バッテリーを装着した場合。充電カウントも1.2倍早くカウントされる事になる。
この原因もAppleバッテリー以外の装着が想定されていない為だ。だから500カウントを基準にするのではなく1.2倍の600回を基準にする必要がある。1.2で割った値が適正値になる。
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